当組合ホームページのお問合せを通じて、御質問をいただくことがあります。
先日も東京在住の方から「古い大島紬の購入を検討中だが、経年変化による
生地の劣化が心配で迷っている」との、お問合せがありました。
メールで頂いた購入御検討中の反物の画像を拝見すると、商標の番号などから、
昭和51年に当組合で検査を受けた反物であることが判明しました。
古い反物ではその保管されてきた環境が劣悪な場合、生地が弱くなってしまい、
最悪のケースとして、使用しているうちに生地が裂けてくることもあります。
その反物の生地が弱くなっていないか?着物に仕立てても支障は無さそうか?
といった判断は、専門家がその反物を見て、触って判断することがなによりです。
今回の場合、お問合せ頂いた方が東京在住であったことから、当組合の組合員で
あり、東京日本橋に事務所を構える「
紬のふくはら」を御紹介し、実際に購入を
検討中の反物実物を確認させて頂いた上で、改めてアドバイスを差し上げること
となりました。
その後の経過が、紬のふくはらのブログ「
よかにせふくちゃんの紬出張日記」に
掲載されております。
相談いただいた方は、専門家のお墨付きを受け、購入を決意されたとのこと。
これを機に、今後とも末永く本場大島紬を御愛願いただきますよう、よろしく
お願い申し上げます。